お腹が硬いと、こころも緊張しやすい?腸とメンタルの関係

「最近、なんだかイライラが止まらない」 「頑張っているはずなのに、楽しいと思えることが減った」 「子どもについ強く当たってしまって、あとで自己嫌悪になる」

もしそんな感覚に心当たりがあるなら、少しだけ、自分のお腹に手を当ててみてください。

呼吸をするたびに、ふわっとやわらかく動いていますか。それとも、なんだか板のように硬く、力が入ったままになっていませんか。

実はこの「お腹の硬さ」、こころの状態と深く関わっていると言われています。

今日は、腸と向き合ってきた専門家として
腸とメンタルの意外なつながりについて、mellowの施術現場で日々感じていることも交えながらお話しします。

目次

忙しい人ほど、自分のメンタル不調に気づきにくい

家族のごはん、送り迎え、仕事、家事、人間関係……。

毎日やることに追われていると、「自分がしんどい」ということ自体に気づく余裕すらなくなってしまいます。

  • 特別な出来事があったわけじゃないのに、なんとなく気分が晴れない
  • 頑張っているのに、達成感や幸せを感じにくい
  • ちょっとしたことで子どもや家族にイライラをぶつけてしまう
  • 何がしたいのか、自分でもよく分からない

これらは「性格の問題」でも「気合いが足りない」わけでもありません。

こころのストレスは、知らないうちに体のどこかに表れると言われており、その影響を受けやすい臓器の一つが「腸」だと考えられています。

幸せホルモン「セロトニン」の約9割は腸で作られている

「セロトニン」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

心の安定や幸福感に深く関わることから「幸せホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質です。

セロトニンは脳で作られているイメージを持たれがちですが、実際には体内にあるセロトニンのおよそ90%は腸で作られているといわれています。

腸の状態が乱れると、このセロトニンの産生や働きにも影響が及び、気分の落ち込みやイライラ、不安感につながりやすくなると考えられているのです。

つまり、腸は単に消化・吸収をする臓器ではなく、「こころの土台」とも呼べる場所。

腸のコンディションと日々の気分は、決して無関係ではないと考えられているのです。

施術中に感じる、「お腹の硬さ」と「ストレス」の関係

これは私自身が、mellowで数えきれないほどのお客様のお腹に触れてきて感じていることです。

日々忙しく過ごされている方、気を張ることが多い生活を送られている方ほど、
お腹に触れた瞬間、驚くほど力が入ってかたくなっていることが多いように感じます。

腸は自律神経の影響を受けやすい臓器だと言われており、そのことも関係しているのかもしれません。

そして施術を通してお腹や体全体を丁寧にほぐしていくと
お腹がやわらかくなっていくのと同時に、その方の表情までもがふっとやわらかくなる瞬間に立ち会うことがよくあります。

お客様の声から見えてきた、お腹と日々の過ごし方の変化

mellowにいらっしゃるお客様の中には、こんなお悩みを、お腹の不調とあわせてお話しくださる方がいらっしゃいます。

  • 自分が何をしたいのか分からない
  • 何をしていても楽しいと感じられない
  • なかなか気持ちが落ち着かない

そうしたお話を伺いながら施術を重ねていく中で、次のようなご感想をいただくことがあります。

  • 今までより小さなことにイライラしにくくなった気がする
  • ちょっと外に出かけてみようかな、という気持ちが湧いてきた
  • 振り返ってみると、あの頃は気力が出にくかったんだなと気づけた
  • 気持ちに余裕が出てきて、子どもへの接し方も前よりやわらかくなった気がする

もちろん感じ方には個人差があり、すべての方に同じ変化が起こるものではありません。ただ、お腹の状態と日々の過ごしやすさには、何かしらのつながりを感じさせられる場面が多いのも事実です。

「腸って、なんて奥深いんだろう」と感じずにはいられません。

なぜ、お腹をゆるめることがこころをゆるめることにつながるのか

ストレスを感じると、私たちは無意識のうちにお腹に力を入れ、呼吸が浅くなります。この状態が長く続くと、お腹の筋肉やその奥にある腸そのものが緊張したまま固まってしまいます。

腸が緊張でこわばると、腸の動きは鈍くなり、セロトニンをはじめとする神経伝達物質の産生や働きにも影響が出やすくなると考えられています。

さらに、脳と腸は自律神経を通じて常に情報をやり取りしており、「脳腸相関」と呼ばれています。

腸の緊張が脳に伝わり、脳の緊張が腸に伝わる。この悪循環が、知らず知らずのうちに「なんとなく不調」を作り出してしまうのです。

だからこそ、お腹をやさしくゆるめてあげる時間を持つことは、こころのゆとりを取り戻すきっかけの一つになるかもしれません。

今日からできる、お腹をゆるめる小さな習慣

専門的な施術を受けられなくても、日常の中でできることがあります。

  1. 1日1回、お腹に手を当てて深呼吸する 手のひらの温かさとゆっくりした呼吸が、それだけで緊張をゆるめてくれます。
  2. 湯船に浸かってお腹を温める シャワーだけで済ませず、お腹まで浸かる入浴を意識してみてください。
  3. 「今日、私は頑張った」と口に出してみる こころの緊張がゆるむと、お腹の緊張もゆるみやすくなります。

小さなことから、少しずつ続けることでお腹もゆっくり答えてくれます。

おわりに|身体の声を、聞いてあげてください

忙しい毎日の中で、自分のことは後回しになりがちです。

けれど、こころの疲れは、思っている以上にお腹に表れています。

「最近、なんだかイライラする」「気持ちが晴れない」と感じたときは、まず自分のお腹にそっと触れてみてください。そこにこそ、あなたのこころが発しているサインが隠れているかもしれません。

mellowでは、お腹だけでなく体全体を丁寧に整えることで、こころにもやさしく寄り添う施術を行っています。
「頑張り屋さんのお腹」を少しゆるめてみませんか。

※以下はお客様個人のご感想であり、効果を保証するものではありません。当店の施術は医療行為ではなく、特定の症状・疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。心身の不調が続く場合や治療中の方は、まず医療機関にご相談ください。

この記事を書いた人

名古屋・本山の腸セラピー専門サロン「mellow」オーナー。施術歴10年以上。オーストラリアでは延べ8000人以上の女性の体に触れ、腸と筋肉のつながりに着目した独自のケアを実践。現在は日本腸セラピー協会の講師としても活動中。

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