施術を受ける前後で写真を撮るサロンは多くあります。
「変化が分かりやすいから」 「安心できるから」
そう感じる方もいらっしゃるでしょう。
実際にわたしも、以前はビフォーアフター写真を撮っていました。
それでも今は、基本的には撮影していません。
今日はその理由と、mellowが施術で一番大切にしていることをお話しします。
実は、その考え方には理由があります。
わたし自身が昔、「安心して力を抜ける場所」を探していた一人だったからです。
なぜ、ビフォーアフター写真を撮らないのか
以前は、わたしもビフォーアフターの写真を撮っていた時期がありました。多くのサロンがしているように、変化をわかりやすく伝える方法として、ごく自然に取り入れていました。
でも、続けていくうちに、自分自身の中で気づいたことがありました。写真を撮ろう、比べようとすればするほど、わたし自身が「見た目」にとらわれていく感覚があったのです。施術の効果を、つい視覚的な変化だけで測ろうとしてしまう。それは、わたしが目指したい健康の姿とは、少し違うものでした。
体の状態や心の状態は、本来、その人自身が一番よくわかっているものだと思っています。写真という視覚情報だけで「変わった」「変わらなかった」を判断してしまうと、自分の中で本当は感じているはずの変化に、かえって気づきにくくなってしまう。
今は、基本的には写真を撮らず、ご希望される方にだけ撮影する形にしています。見た目の記録がほしいという方の気持ちももちろん大切にしたいので、無理にお断りするということではありません。ただ、わたしから積極的にはお勧めしない、という立場を取っています。
写真では分からない、本当の変化
施術歴13年。オーストラリアと日本で、のべ9,000人近い方の体に触れてきました。それでも、見た目以上に大きいと感じる変化は、たいてい写真には映らないものです。
- 呼吸が深くなる
- お腹の張りが減る
- 眠りやすくなる
- 頭が静かになる
- 体の力が抜ける
こうした「本人にしか分からない変化」こそ、写真には映らなくても、日々の生活の中では大きな意味を持つことが少なくありません。
私は「今、ご自身ではどう感じていますか?」という質問をよくします。それは、体の変化を一番知っているのは、写真ではなく、ご本人自身だと思っているからです。
施術のあと、「なんだか呼吸がしやすい気がします」「お腹の緊張が抜けた感じがします」と、お客様ご自身で体の感覚を感じれる瞬間を大切にしたています。
わたしが見ているのは、お腹だけではありません
お腹はストレスや緊張の影響を受けやすく、自律神経とも深く関わっています。ストレスを感じると、お腹の張りや呼吸の浅さを自覚される方も少なくありません。
だからこそmellowでは、お腹だけを施術するのではなく、呼吸や全身の緊張も含めて整えていくことを大切にしています。写真に映る「見た目の変化」よりも、体がゆるみ、呼吸が深くなり、ご自身が「楽になった」と感じられる変化そのものに向き合いたいと思っています。
初回の施術でも、いきなりお腹だけに触れることはありません。まずはお話を伺い、その日の体の状態を一緒に確認しながら、安心して体を預けていただける時間をつくることから始めています。
頑張りすぎている人ほど、お腹は緊張している
13年、いろいろな方の体に触れてきて感じることは、不調を抱えている方の中には、「頑張りすぎている方が多い」ということです。
- 仕事で常に気を張っている
- 子育てで自分の時間がない
- 家族を優先してしまう
- 責任感が強い
- 人に頼るのが苦手
そうした方のお腹に触れると、ご自身が思っている以上に、力が入っていることがあります。そして、その力が抜けない方も多くいらっしゃいます。
mellowは、そんな「頑張りすぎている人」が、少しだけ荷物を下ろせる場所でありたい。何かを変えなければいけない場所ではなく、ただ息をゆるめられる場所。そうであってほしいと、いつも思いながら施術をしています。
お腹がやわらかくなると、心も変わっていく
不思議なのですが、お腹がやわらかくなっていくのと同じタイミングで、それまで頑なだった心の部分
「絶対にこうでなければ」というような思い込みが、少しずつ剥がれ落ちていくように見える方をこれまでたくさん見てきました。
心と体を別々に扱うのではなく、一体のものとして見ていく。そうすることで、心身ともに安定した状態に近づいていく方たちの姿を、施術者として何度も見せていただいてきました。これは、データや理論というより、わたしが現場で繰り返し感じてきたことです。
自律神経と腸の関係については、「お腹が硬いと、こころも緊張しやすい?腸とメンタルの関係」でも詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。
わたし自身が、そういう場所を探していたから
こんなふうにmellowをつくっているのは、わたし自身が過去に、そういう場所を必要としていたからだと思います。
もし当時、自分の荷物をそっと下ろせる場所があったなら、どれだけ楽だっただろう。そう思うことが、今もあります。
だからこそ、かつてのわたしのような人が、少しでも息をつける場所をつくりたい。それが、mellowという場所を続けている、わたしなりの理由です。
触れることの力
施術歴13年になりましたが、正直に言うと、「触れる」という行為が持つ力について、わたしはまだそれを言葉で語りきれるほどではないと感じています。
それでも、触れていくうちに、表情がやわらいだり、呼吸がゆっくりになったり、「久しぶりに力が抜けました」と話してくださる方を、この目でたくさん見てきました。言葉や理屈よりも先に、触れることそのものが、何かを整えているように感じる瞬間が確かにあります。頑張ることを求められる場面が多い今の時代だからこそ、「触れること」が補ってくれるものが、きっとあるのだと思っています。
施術を続けて13年。技術を学ぶたびに感じるのは、「触れること」の奥深さです。だからこれからも、目に見える変化だけではなく、お一人おひとりがご自身の体を信じられるようになる時間を、大切に育てていきたいと思っています。
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mellowが目指す場所
体は、誰かと比べるものではなく、昨日までの自分と向き合うもの。だからmellowでは、写真よりも、あなた自身が感じる変化を大切にしています。
施術が終わったあと、「なんだか呼吸がしやすい。」その一言を、これからも何より大切にしていきたいと思っています。
もし今、「頑張りすぎているかもしれない」「最近、力の抜き方が分からない」——そう感じているなら、一度ご自身の体の声を聞く時間を作ってみませんか。mellowでは、お一人おひとりのお話を伺いながら、体と心の両方が少しずつゆるんでいく時間を大切にしています。施術について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
竹村 真菜(たけむら まな) リメディアルセラピスト/日本腸セラピー協会認定セラピスト/施術歴13年
オーストラリアと日本で、のべ9,000人近い方の体に触れてきました。「女性が安心して力を抜ける場所をつくりたい、そして羽ばたける日を」という想いから、名古屋・本山で女性専用の腸もみ、腸セラピーサロン mellow を運営しています。

